メンタルケア心理士とメンタルケア心理専門士の違い
メンタルケア心理士とメンタルケア心理専門士は言葉がとても似ていて、この2つの資格は同じものだと思ってる方がいるのですが、実は両者は別々の資格です。
どこがどう違うのか以下に整理してみましたので、ぜひ確認のためにご覧になってください。
メンタルケア心理士とは?
メンタルケア心理士でも心理学の基本もちろんのこと、さらに医学的な知識も身につける必要があります。
メンタルケア心理士は、求められる内容が、より本格的なカウンセリングになっていくので、それに応じて問われる知識とスキルも高度になっていきます。
例えばうつ病に対するカウンセラーとして接する必要があるため、薬、つまり薬理学について学ぶ必要があります。もちろん体と心の関係もしっかりと学ぶ必要がありますから、体の器官や組織についても学べます。また、うつ病など、病気についてもその成り立ちなど、病気についてより詳しく学んでいく必要があります。さらに、カウンセラーとして大切な倫理観など、カウンセラーに必要な知識も学んでいかなければ、メンタルケア心理士にはなることはできません。
ののメンタルケア心理士は、メンタルケア心理専門士よりも、下の資格になるとはいえ、高度な知識が要求されます。
メンタルケア心理専門士とは?
現代社会のさまざまな課題や問題を心理学的視点から幅広く学び、広く社会や地域で活躍できるカウンセラーであるのぁ、メンタルケア心理専門士です。
心と身体から心理学の基礎知識習得していくだけではなく、よりパーソナルなカウンセリングが出来るよう、あらゆる精神疾患(発達・ビジネス・家族・被害者支援・犯罪・医療福祉・学校)の事例とあらゆる療法を取り上げています。
上級認定資格になりますので、心理カウンセラーとして社会的に活躍できるよう医療機関やその他の施設でのカウンセラーやメンタルケア相談室開業などのレベルの内容を習得していくという点で、メンタルケア心理士とは異なります。
メンタルケア心理士の上級資格としての位置付けであるメンタルケア心理専門士は、メンタルケア心理士で修得した心理学の基礎を専門知識体系に分けた内容を問います。メンタルケア心理専門士は“カウンセリング(相談援助)を行う援助者”であること、WHOの提唱する“健康”を保つため、障害を未然に防ぐ知識の修得を理念とし、各種療法や、心理検査の概念・解釈、面接技法、発達過程における生活応用心理はもとより、カウンセリングを必要とされる多種多様な業種で必要とされる関連法規などの知識も問われます。
メンタルケア心理専門士になるには、メンタルケア心理士認定試験合格していなくてはいけません。
さらに、メンタルケア心理士分野全般に加え、検査学、事例検証、処方せん学についても学びます。
カウンセリングに関してもより深く学び、看護とカウンセリング、コミュニケーション方法、心理アセスメント守秘義務等・倫理、カウンセリングの準備、インテーク面接、ラポートと共感などについて学びます。応用生活心理学や、精神予防政策学についても学びます。
両者はとても似ているように感じるかもしれませんが、メンタルケア心理士とメンタルケア心理専門士の知識の差には大きな差があり、実際にメンタルケア心理士は、カウンセリングに対しては導入部分しか知識がないですから、しっかりと、メンタルケアが必要な方にカウンセリングするには、このメンタルケア心理専門士資格が必要であることが大きな違いといえます。